ダイナミックフラミンゴ療法

西蒲田整形外科院長 阪本桂造

 

日常動作のなかで瞬間的に実施されている片足で立つというシンプルな動作を、力学的分析のもとに体系づけたのが開眼片足起立運動(ダイナミックフラミンゴ療法)である。


ダイナミックフラミンゴ運動(以下DF運動と略す)療法は、Wolffの「骨は荷重でプラスに反応する」という原理を基に、自己の体重をメカニカルストレスとして利用し、片足で起立することで両足起立時の1側大腿骨骨頭に加わる負荷の約2.75倍のメカニカルストレスを片足立位荷重側大腿骨骨頭に加え、大腿骨近位部の骨密度を骨折閾値以上に改善させ、さらにDF運動訓練により骨盤周囲筋の筋力増強と立位バランスの改善を得て転倒予防に役立てようとする一石二鳥を期待する運動(療法)である。

DF療法実施3〜6か月後の二重X線骨塩定量装置(DXA)による大腿骨頸部骨密度(Neck BMDg/cm2値は60%程度の人に開始前より増加する。また老健施設や介護施設入所者を対象にDF療法を実施したRandomized Controlled Trial調査で有意にDF実施群の方が非実施群より転倒回数が少なく、DF療法は大腿骨頸部骨密度の改善と転倒予防の両面を持った大腿骨頸部骨折予防に向けての優れた運動療法と考えられる。

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